こないだソロモン流ってドキュメンタリー見ましたか?
なーんかいかにも頭おかしさうなおやじが映ってたからついチャンネルそこで止めたんです。
取材班に向かってニコリともしない。
40代半ばといった外見だが
どこかまだ不良高校生みたいな目つき。
結局最後まで見ちゃった。
左官職人のオヤジ。
ちょっとファンになりそう、アタシ。
1962年、岐阜県高山市生まれ、現在も在住。
2001年「職人社 秀平組」を設立。
土にこだわる壁作りを目指し、都心を中心に、日本全国はもとより、海外でも活躍の場を広げている。
また左官業だけに止まらず、土や木、藁などといった、自然に帰るものだけを使ったアート作品や、土を原料にした化粧品でのメイクなど、左官業から広く発展した作品も、発表している。
(本人HPより引用)
父親が左官で、自分も若い頃は真面目に左官の勉強もして、職業として左官をやってたんだけど
勉強や理屈わ理解できるのに、現場ではなかなか腕が発揮できなくて、悩んでたらしいです。
まぁフツーの人ならそこでやさぐれるか、他の道選ぶわ。
けどこのオヤジはやっぱ頭おかしい。
貫いちゃったんだわ。
壁をキャンバスにしてしまったんだわ。
壁の他にも、雪の壁を作って作品にしてしまったり
百姓一揆の時から残っている建築物の重要文化財の復元を任されたりしていて
文化財保護団体とそうとうもめたらしい。
で、完成した写真を見て笑えた。
壁が崩れ落ちた部分まで、「そのまんま」再生している。
オっさんぃぃ。笑
かしこいっていうか・・・馬鹿のやることっていうか・・・
ひねくれもんっていうか・・・ロックだなぁ。

「左官は、表現するもん。生きてるモノってのは、なんでも表現しとる。花が咲くのも左官(咲かん)やし(笑)」って。
「表現するもん」か・・・って
ものすごいなって思った。


たかが壁。
されど壁。
たかが土。
されど土。
まさか壁を作るオヤジから表現の基本を教えられるとは思わなかった。
最近なんでも感動する。
心が動くと云うけれど
アタシの心ってこんなに軽々動くのかーとw
それにしてもすごい。
一度、このオヤジの作った壁を、ナマで見てみたい。
目黒のケーキ屋にあるらしい。
今度行ってみませう。
左官職人「挾土秀平(はさど・しゅうへい)」
http://www.syuhei.jp/
こういう小さくとも強き魂が
世の中ってものを動かしているのやもしれませんね。
頭おかしさうなというのは、是めちゃくちゃな褒め言葉也。

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